プレイバック丹波学トーク2019 Vol.3
昨年度、「お城のあるまちに暮らす。」をテーマに開催した
地域学講座「丹波学トーク」の内容の一部を、テキストと
写真でお届けします。
※写真の無断使用、転載はお断りします。
★丹波学トークとは → こちら
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今日から楽しむ、お城の見方・歩き方 その3
このシリーズでは、城郭ライターの萩原さちこさんに、お城の
見方・楽しみ方を教えていただきました。
たくさんあるお城の魅力の中から、講座で紹介された3つを、
順番にご紹介します。
■石垣を楽しむ
石材や積み方に個性が現れる石垣も、お城の大きな魅力の一つです。
徳島城の阿波青石(緑色片岩)、金沢城の戸室石(赤戸室・青戸室)はその地域で産出されるもので、趣のある美しい表情とともに地域性を感じさせてくれます。積み方の代表例は、横目地(石材の間のライン)を通さない「乱積(らんづみ)」と、横目地を通す「布積(ぬのづみ)」。
石材や積み方に個性が現れる石垣も、お城の大きな魅力の一つです。
徳島城の阿波青石(緑色片岩)、金沢城の戸室石(赤戸室・青戸室)はその地域で産出されるもので、趣のある美しい表情とともに地域性を感じさせてくれます。積み方の代表例は、横目地(石材の間のライン)を通さない「乱積(らんづみ)」と、横目地を通す「布積(ぬのづみ)」。
加工の仕方は、自然石をそのまま利用する「野面積(のづらづみ)」から、石の表面を加工して隙間を減らした「打込接(うちこみはぎ)」、加工がさらに進化してパズルのように隙間なく積む「切込接(きりこみはぎ)」へと進化し、技術の進歩と時代の変化を読み取ることができます。
このほか、石材不足から寺院等の五輪塔や石仏が使われた「転用石」や、築城の際、石材の盗用やトラブル防止のためにマークが刻まれた「刻印石」など、一つ一つの石材にも時代背景や物語が刻まれています。
このほか、石材不足から寺院等の五輪塔や石仏が使われた「転用石」や、築城の際、石材の盗用やトラブル防止のためにマークが刻まれた「刻印石」など、一つ一つの石材にも時代背景や物語が刻まれています。
時には遠くから眺め、時には近付いて見ることで、石垣は様々なことを語り掛け、私たちを楽しませてくれます。
次回の更新
6月15日の予定です。「丸岡城(余部城)見学レポート」をお届けします。
お急ぎの場合は、電話でお問い合わせください。